「修復ブラシ」ツールと「スタンプで描画」ツールの使い方を紹介します。この二つは画像の一部を消したいときに便利なツールです。どちらも基本的に同じ機能なので同じように使えます。違いは仕上がりの微妙な差だけです。この記事では女性の顔のほくろを実際に消してみます。
使用環境:Gimp2.8ポータブル / Windows7
修復ブラシツールの使い方
修復ブラシツールは、
①画像の一部をコピーして
②別の場所に貼り付けることで、下にあったものを隠してしまう
というツールです。それでは実際に使ってみましょう。今回使う写真は以下になります。きれいな写真ですが、ちいさなほくろが一つあります。
credit : Meg / 21TonGiant
まずはツールボックスから、「修復ブラシ」ツールをクリックして選びます。そして、ほくろのない場所をCtrlキーを押しながらクリックします。これでクリックした場所をコピーしたことになります。コピーする場所はなるべくほくろがある場所と明るさが近い場所だと綺麗に仕上がります。今回はほくろのすぐ上のあたりをクリックしてコピーしました。
次にツールオプションで塗りつぶすときのブラシの設定をしますが、今回はデフォルトの設定でOKです。具体的な数値などは下の画像のとおりです。
それでは、ほくろの場所をクリックしながらマウスでなぞりましょう。くるくると円を描くようにマウスを動かすと塗りやすいと思います。少し塗るだけでほくろがキレイに消えます。これは最初にコピーした場所の画像を上から貼り付けて隠してしまうという処理をしています。
修正前と後で比べてみるとこんな感じです。ちょっとした作業でしたが、修正後だけ見れば加工したと分からないくらいに自然に仕上がります。
スタンプで描画ツールとの違い
サンプルでは修復ブラシツールを使って肌をきれいにしましたが、「スタンプで描画」ツールを使う場合も操作は同じです。仕上がりに微妙な差があり、スタンプで描画ツールではコピーした場所をスタンプのように単純に貼り付けるだけなのに対して、修復ブラシツールでは明るさなどが馴染むように自動で補正をかけてくれます。なので、オススメなのは修復ブラシツール。ほとんどの場合、スタンプで描画ツールより自然に仕上がります。