フリーのパターン素材は色々なサイトで配布されていますがその大半がPhotoshop用です。そこでプラグインとスクリプトを使ってPhotoshopのパターンを使えるようにする方法を紹介します。
【STEP-1】プラグインの導入:Photoshopパターンを画像として開けるようになります。
【STEP-2】スクリプトの導入:画像をGIMP用パターンとして一括保存できるようになります。
【STEP-3】実際にPhotoshopパターンを変換する
【STEP-1】プラグインの導入
まずはプラグインをダウンロードしましょう。以下のページの「ps-pat-load-1.0.zip」です。
Photoshop Pattern Loader Binaries for Microsoft Windows
ファイルをダウンロードしたら、zipを解凍して中の「ps-pat-load.exe」をプラグイン保存用のフォルダに移動しましょう。フォルダの場所は、
①「C:\Documents and Settings\ユーザー名\.gimp-2.6\plug-ins」または、
②「C:\Program Files\GIMP-2.0\lib\gimp\2.0\plug-ins」です。
※①に保存する場合はユーザー名が半角英数でないと上手くプラグインが動きません。またメニューの「編集」→「環境設定」→「フォルダ」から好きな保存先を登録することも出来ます。
このプラグインを導入するだけで、Photoshopパターンを画像として開けるようになります。
(反映するにはGIMPの再起動が必要です)
【STEP-2】スクリプトの導入
次はスクリプトの導入です。STEP-1まででPhotoshopパターンを画像として読み込めるようになっているので、後は読み込んだ画像をGIMPパターンとして保存し直すだけです。ここで紹介するスクリプトを導入すると複数のレイヤーを一括してパターンとして保存してくれるので便利です。
まずはスクリプトのダウンロードしましょう。以下のページの「fe-layers-to-patterns.zip」です。
鉄とGIMP - 複数の画像からパターンを一括作成(Script-Fu)
ファイルをダウンロードしたら、zipを解凍して中の「0-fe-util.scm」「fe-layers-to-patterns.scm」をコピーし、スクリプト保存用のフォルダに移動しましょう。フォルダの場所は、「GIMPにスクリプトをインストールする方法」の記事で紹介しています。
スクリプトを導入すると、画像ウインドウの上のメニューの「ファイル」の一番下に「save layers as patterns」が追加されます。
(反映するにはGIMPの再起動が必要です)
【STEP-3】実際にPhotoshopパターンを変換する
それでは実際にPhotoshopパターンをGIMPで使えるように変換してみましょう。
まずはサンプルとして以下のサイトからパターンをダウンロードしてみました。
9Retro-patterns
ダウンロードしたパターンを普通の画像と同じようにGIMPで開きます。今回ダウンロードしたパターンは9種類のパターンのセットだったので、開くと9つのレイヤーにそれぞれパターンが開きました。
次に画像ウインドウの上のメニューから
【A】「ファイル」→「save layers as patterns」をクリックして下さい。
すると「save layers as patterns」ウインドウが開きます。
【B】「Directory」の項目で保存場所を選んで
【C】「OK」ボタンをクリックすれば、
パターンがGIMP用に変換されて保存されます。
このとき、レイヤーの名前がパターンのファイル名と説明になります。変更したい場合はレイヤー名を変えてから保存しましょう。また、要らないパターンはレイヤーごと削除しておけば変換されないので、種類が大量にあるパターンのセットの場合は先にレイヤーを整理してから変換すると良いです。
保存したパターンは、パターン保存用フォルダに移動すれば使えるようになります。フォルダの場所は、
①「C:\Documents and Settings\ユーザー名\.gimp-2.6\patterns」または、
②「C:\Program Files\GIMP-2.0\share\gimp\2.0\palettes」です。
※①に保存する場合はユーザー名が半角英数でないと上手く読み込めません。またメニューの「編集」→「環境設定」→「フォルダ」から好きな保存先を登録することも出来ます。
(パターンの使い方は「塗りつぶしツールの使い方」です。)
【関連記事】
⇒「塗りつぶしツールの使い方」
⇒「パターンの作り方」