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ソフトフォーカスを画像加工で再現する

ソフトフォーカスという写真撮影のテクニックがあります。光が柔らかくにじんだような幻想的な効果を写真につけるテクニックですが、GIMPを使えば画像加工で再現することが出来ます。

画像加工のおおまかな流れ

先におおまかな作業の流れを書いておきます。詳しい説明は次の「画像加工の手順」からです。

1.元画像をコピーして「ガウシアンぼかし」をかける。
2.コピーしたレイヤーのレイヤーモードを「オーバーレイ」にする。
3.もっと強く効果を出したい場合は、(2)のレイヤーをさらにコピーする。
4.効果が強すぎる場合は、不透明度を調整して調節する。

画像加工の手順

サンプルとして「sample-softfocus.xcf」を用意してみました。これを元に解説しますので、以下よりダウンロードしてみてください。zipファイルにしてありますのでダウンロード後に解凍して下さい。

sample-softfocus.zip / 565KB

sample-softfocus.xcfを開くと「花(元画像)」レイヤーが入っています。まずはこのレイヤーをコピーします。
【A】「花(元画像)」レイヤーを選択して「レイヤーを複製」ボタンをクリックしましょう。レイヤーがコピーされます。(Shift + Ctrl + D キーを同時押しするだけでも同じ操作が出来ます。)
【B】コピーしたレイヤーの名前は「花(ソフト)」としておきましょう。

GIMP2の使い方 | 画像加工の手順①
GIMP2の使い方 | 画像加工の手順②

次はぼかし効果を加えます。今コピーした「花(ソフト)」レイヤーを選択した状態で、画像ウインドウの上のメニューから「フィルタ」→「ぼかし」→「ガウシアンぼかし」を選んで「ガウシアンぼかし」ウインドウを出して下さい。

ここで設定するぼかしの数値で最終的な見映えが変わります。
【A】ここでは水平・垂直ともに、「20px」に設定しましょう。
自分好みに設定したい場合は、プレビューを見ながら調整しましょう。
【B】ウインドウの右下をドラッグして大きくすれば、プレビュー範囲も大きくなって見やすくなります。
【C】数値を入力入力したら「OK」ボタンを押してぼかし効果を適用して下さい。

GIMP2の使い方 | 画像加工の手順③

次は、「花(ソフト)」レイヤーのモードを変更します。

「花(ソフト)」レイヤーを選択した状態で、
【A】レイヤーダイアログの「モード」項目で、
【B】「オーバーレイ」を選択して下さい。

すると、ぼかしをかけたレイヤーが重なって光が柔らかくにじんだようなソフトフォーカス効果が出ました!

ここからは好みですが、このままだとソフトフォーカス効果が少し弱いように感じます。もう少し強くしてみましょう。効果を強くするには、今作った「花(ソフト)」レイヤーをさらにコピーします。
【A】「花(ソフト)」レイヤーを選択して「レイヤーを複製」ボタンをクリックしましょう。レイヤーがコピーされます。(Shift + Ctrl + D キーを同時押しするだけでも同じ操作が出来ます。)
【B】コピーしたレイヤーの名前は「花(ソフト2)」としておきましょう。
ぼかしをかけたレイヤーをさらに重ねたので、ソフトフォーカス効果がより強くなりました!

GIMP2の使い方 | 画像加工の手順④
GIMP2の使い方 | 画像加工の手順⑤

しかし、今度は少しだけ効果が強すぎるように感じます。最後の微調整をしましょう。

効果を弱めるには、一番上の「花(ソフト2)」の不透明度を下げればOKです。
【A】ここでは、「60」に設定してみました。

完成です!光が柔らかくにじんだようなソフトフォーカスの効果が再現できました。この加工は慣れれば簡単ですし、題材となる画像も選ばないので色々な画像に試してみるのもおもしろいと思います。

完成!

加工前

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