フリー素材のテクスチャーを使って、写真にキラキラしたボケを追加する手順を紹介します。ここで使う素材は「キラキラ光るフリーのボケテクスチャー。商用OK。」の記事でも紹介しています。
先におおまかな作業の流れを書いておきます。詳しい説明は次の「画像加工の手順」からです。
記事の最後で完成版もダウンロード頂けます。
【step-1】テクスチャーの大きさを合わせる。
【step-2】テクスチャーの重なり方を調整する。
【step-3】色を調整する。
まずは元になる画像を開き、その上のレイヤーに加工用のボケテクスチャーの素材を読み込みます。
サンプルとして読み込んだ状態のxcfファイルを用意してみました。このファイルを元に説明しますので、同じ画像で練習したい方は以下よりダウンロードしてみて下さい。
[Download] sample-bokeh-texture.zip / 12.0MB
元画像
加工用素材
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiOM-7fZqA81fCQ-NgEOI65iWcw9AeWQ1_hGoQNsvVoqkKoPVxp15sc2QKlGJrXoUEgWg31olmUaP5UtSkCtiOZystFWjcOu6hwIjV3Md_X0fR4rtGWibBHZCc0hMZNjABfa_kBIL-hnALd/s320/sample-bokeh-texture-src.jpg)
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhDX5A-m4ktjNxp916LFrPovQGuFeveKtCNYjotBSXDT27YdDptqSMfuHXRlG2emsYFFIdkfEFhY68XtAZQ19URg-AOJl9OM5x3pY7JhbyCXfI8oamTi7h_Ofy0280_-wlBzxYmjRSMZwfO/s320/sample-bokeh-texture-resource-s.jpg)
【step-1】テクスチャーの大きさを合わせる。
今回使うテクスチャ素材はかなり大きな画像なので、まずは小さくしましょう。
ツールボックスから「拡大・縮小」ツールを選んだら、「ぼけテクスチャー」レイヤーを選択した状態で画像をクリックしましょう。すると「拡大・縮小」ウインドウが出てきますので、幅を「720」、高さを「480」と入力して、「拡大縮小」ボタンをクリックしましょう。これは画像がちょうどはみ出さない大きさです。
![拡大・縮小ツールで画像を小さくします。](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhcOubTwLYsjgHAhnwjwmajW7gUZkD-_X6uoYNxxEuJtnYuIJM29b4fd4NPn_w3j8T5ssHpFLU2Fo9U8_qHLp26w1pWiKvkNsPcmrvq_IaZCpI9d5f3-wL3BP4xDiZmKo5k5fOf8yysCFm8/s640/post-img_2012-01_m-01.png)
「拡大縮小」を適用すると画像が消えてしまうように見えますが、Ctrlキーを押しながらマウスホイールで拡大率を下げてみると左上にはみ出ていることが分かります。まんなかに合わせましょう。
【A】ツールボックスから「整列」ツールを選び、はみ出ている画像を一度クリックしましょう。
【B】そしてツールオプションの「中央揃え(水平方向の)」と「中央揃え(垂直方向の)」をそれぞれクリックします。これで画像がまんなかに揃います。出来たら拡大率は100%に戻しておきましょう。
![整列ツールを使って画像をまん中に揃えます。](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEggflVkjl6HaqNyDPZZweLFv1B0AxI7BeRCshM5HNLO__2s9g7jPhNb8io6A9LhqEIHYN1T9JIlSx5UZLI5OdP2U6t7WEP8CYhN6HTZNsNcoQRxjLyVH7GGOYJE-ThX-5TI-Q7vNCj9X1uo/s640/post-img_2012-01_m-02.png)
【step-2】テクスチャーの重なり方を調整する。
「ぼけテクスチャー」レイヤーのモードを「スクリーン」にしましょう。元画像とテクスチャーが重なります。
![「ぼけテクスチャー」レイヤーのモードをスクリーンにしてテクスチャを重ねる。](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi1R2CoGKXAssfAoI5xyYvK-ibAB5Ie4QHv4NxXBZY3wByWccXGcYWdKronGZEgYcYfxITreILDVrr5YLgFDMtbzFrwUp-r45VYQvL9sHvv60SrO8dVwmxLCw9yLdA-Q7dUxvCegBtpCao7/s640/post-img_2012-01_m-03.png)
次は、猫の顔の部分にもテクスチャーが重なって見えにくくなってしまっているので消していきます。
まずは「ぼけテクスチャー」レイヤーを選択した状態で、メニューから「レイヤー」→「透明部分」→「アルファチャンネルの追加」をクリックしましょう。これによってレイヤーを透明に消すことが出来ます。(アルファチャンネルについて、詳しくはこちら)
![アルファチャンネルを追加する。](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh0vJdt9zzamOaB3FNkeWE8AiLO0Rcbi6Sk7XrH42zjUy5s4HFC1k8FbSPhUfJKyaBXqfSPKVnocJgSjkpO3UpqYBpcmYTF0lwUdElhOTWLgl3FEhMLGBOm0cXYxgd5meT-FtcwtKcmqP84/s640/post-img_2012-01_m-04.png)
次に、「消しゴム」ツールを選んだら、ツールオプションでブラシを「Circle Fuzzy (19)」、拡大・縮小を「10.00」にしましょう。なるべくボカシのかかった大きなブラシを使うことで、消した境界が目立たなくなるのでキレイに消しやすくなります。この状態で消しゴムを使って下の画像のようになりました。
![消しゴムツールの設定をし、画像を消す。](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhF8piufHtqSzAa_p99wnma80PC8bJReALvKgFZn6vGz3tmA7rjio6nMPXZHxChNEU9h6a6lQQ0RZkl3JKsnNFa1OogRPMt6_7aMpl7_3p_0E-0dodvSZTN1JB_r7IeOmJ6gtxluoBWcPXt/s640/post-img_2012-01_m-05.jpg)
【step-3】色を調整する。
![新しいレイヤーを追加して「グラデーション」という名前を付けます。](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj8a8QodlQZmvqMFKNST4M4bXKfuMb4DYjdxsoYurb4V5OQMcFGxR0QTrv6ZzmgHYgEaqjZeKOfdQsGCjAo2_yztygR4EeeIxY2bg4s2RkIbucgXsAAo-5OCcIitBa3McOujrDYbsBZETR4/s400/post-img_2012-01_m-06.png)
最後は色調整です。まず、画像の周りを明るくして、ぼけテクスチャーを馴染ませていきます。
「新しいレイヤー」ボタンでレイヤーを追加して、名前は「グラデーション」としておきましょう。
【A】ツールボックスから「ブレンド」ツールを選んだら、
【B】描画色を濃いグレー(HTML表記で「333333」)、背景色を白(HTML表記で「ffffff」)にして、
【C】ツールオプションの「形状」の項目は「放射状」にしておきます。
この状態で下の画像のようにドラッグして「中心がグレー」→「外側が白」のグラデーションをつけましょう。
![ブレンドツールを使ってグラデーションを付ける。](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhgV1bmJYfY8UJxySby92Gl24wA_FL-4LWHNs6D89L4Y3Qq2cVbxUUFHYIJ3O9a-sdffDeFS2COVSZhFrU0oTqXWM5sbboqmUvNcedd1ktVfhxHa0RzZsNeZ7FuViXKhgXAgkhZaJcrHP1B/s640/post-img_2012-01_m-07.jpg)
グラデーションが出来たら、「グラデーション」レイヤーのモードを「オーバーレイ」にしましょう。レイヤーが重なってボケが馴染みます。
![グラデーションレイヤーのモードをオーバーレイにする。](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgFQCzj5Ih70owOxZxwAfCMXq6zsjsTlKHMySE6fVZ1d8myCfVP3tp1xk3GQJjCK2gGg6inKchjRr0U4uCgR1DHkAFHzy2HC_JCWY9n0mHl8YGXWVFC15HukV41YJjFomBgXta_bUyuIfj4/s640/post-img_2012-01_m-08.jpg)
![「レイヤー」→「可視部分をレイヤーに」でレイヤーをまとめる](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEipThamDe2zN5X-Aw7nUx4fyWfplhI_UTnmVnGZIHMS8I-5ByGGP18Uoeql2qjZqC56JwU5dCn-_a9ssWhzlQOBO9r9XmuXVc7IhpIP2ajLSG52n57Oceip7QONNOPuh_mlnTejs2glgP5F/s400/post-img_2012-01_m-09.png)
次に、メニューから「レイヤー」→「可視部分をレイヤーに」をクリックしましょう。「可視部分コピー」という名前で新しいレイヤーが出来ます。
「可視部分コピー」レイヤーを選択した状態で、メニューから「色」→「トーンカーブ」をクリックしましょう。「カーブ」ウインドウが出てくるので下の画像のように調整して「OK」をクリックしましょう。全体に明るくしながらコントラストが強くなるようにしています。
![トーンカーブで明るさを調整する](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjimzclbVHLImgDrNpCdYxO8Y6I-QjzewXQ5L6-5S8A0JErxeYVqoDVrvshG8REzCC6A706YOiftDKm8z4q4rNAj5IwGJvoFeQwkVNSRm8bjLZdx_Xfl3sjrSASFolv4HEWM9d-lliVItfb/s640/post-img_2012-01_m-10.png)
お疲れ様です。これで全ての工程が完了です!テクスチャー素材をスクリーンで重ねるだけでも色々な画像が作れるので、素材を変えて試してみるのも面白いかもしれません。
完成!
加工前
完成版は以下からダウンロード出来ます。参考にしてみたい方はご自由にお使い下さい。
[Download] sample-bokeh-texture-complete.zip / 2.29MB
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